2020/12/11 05:51


先日、80代の男性からこんなお話を伺うことができました。

「私の祖父はル レクチエのことを”ロクチ”と呼んでいました。私が幼い頃、”新潟古町の花街でも、よっぽどの客じゃないと食べられないんだよ”と言って、果物屋から買って来たその”ロクチ”を、こっそり分けて食べさせてくれたあの何とも言えない高揚感が忘れられず、私にとっても特別な果物です。」




(写真引用元:『新潟花街』新潟市観光協会 昭和35年4月25日発行 新潟県立図書館所蔵 ※写真撮影の許可・ブログ掲載の許可いただいています)



このル レクチエが“ロクチ”と呼ばれていて、新潟の花街古町で珍重されていた話は、新潟市南区観光協会のこちらのホームページにも掲載がありました。



(画像引用元:新潟市南区観光協会)


1950年は昭和25年、「古町料亭で豪商たちの高級フルーツとして提供されるようになる」とあります。

そして1965年(昭和40年)には、『「ロクチ」(通称)とも呼ばれていた呼称を「ル レクチエ」に統一。このころから全国的に注目が集まり始める』とあるので、この80代の男性の幼い頃、仮に10歳として、今から70年前=1950年頃。ちょうど同じ頃です。


そんな憧れの果物ル レクチエ。
この頃に比べれば、ずっと身近なものになりましたが、「昔は限られた旦那衆と芸妓しか食べられなかった、憧れの果物らしいよ〜」とうんちくを垂れながら、食べてみるのも乙なものかもしれませんね〜( ´ ▽ ` )




(我が家でも頂きました♪)